再生医療の発展とともに、美容業界でも注目を集めている「幹細胞」ですが、そもそも幹細胞とはどのような細胞なのでしょうか。

私たちの身体を構成する細胞は、血液や皮膚などを含めて約37兆個あり、これらの細胞はおよそ270種類の役割に分類されます。細胞が分裂・増殖する際に、それぞれ特定の役割を持つようになることを「分化」と呼びます。分化によって機能を持つようになった細胞が集まり、組織や器官を形成していきます。そして多くの細胞は、日々新しく生まれ変わっており、肌のターンオーバーもこのような細胞の更新によって引き起こされています。
こうした細胞の再生や修復を支えるのが「幹細胞」です。
幹細胞には以下の2つの能力があります:
- 自己複製能(自らをコピーして増える能力)
- 分化多能性(さまざまな細胞に分化できる能力)
幹細胞は大きく3つの種類に分類されます:
- 全能性幹細胞(受精卵)
- 多能性幹細胞(ES細胞など)
- 体性幹細胞(役割が決められた分化制限のある幹細胞)
この中で、化粧品原料として一般的に用いられているのは体性幹細胞です。
美容業界における幹細胞の活用
現在、美容分野で「幹細胞コスメ」と呼ばれる製品が注目されていますが、実際に化粧品に幹細胞そのものが配合されているわけではありません。
化粧品には、幹細胞を培養する過程で得られた「培養液」や「培養液エキス」が用いられます。
この培養液(エキス)には、グロースファクター(成長因子)やプロコラーゲンなど、肌の再生や保湿、抗酸化作用、メラニン抑制などに関与する多様なタンパク質が豊富に含まれており、加齢に伴う肌悩みに幅広くアプローチできると期待されています。
弊社オリジナル原料 “FHSS” のご紹介
弊社では、人脂肪由来の幹細胞培養液を活用したオリジナル原料「FHSS」をご提供しております。
FHSSは、長年幹細胞研究を続けてきた海外の生命科学企業の協力のもと、その知識と技術を結集して開発された機能性化粧品原料です。以下のような特長があります:
- 厳格なドナー評価(ウイルス検査など)
- 無血清培地を使用(動物由来タンパク質を使用せず、安全性を追求)
- リポソーム化:培養液そのままを使用するのではなく、リポソーム化による多層カプセル構造により、しっかりと成分を届け、持続的なスキンケア効果を実現します。
弊社原料にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。担当者より詳細をご案内させていただきます。
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