桜が咲き始め、春の暖かさを感じられる季節となりました。
穏やかな風と春の日差しが心地よく感じられる4月ですが、同時に紫外線対策が大切となる時期のスタートでもあります。
<紫外線について>
紫外線は「UV-A波」「UV-B波」「UV-C波」と3種類存在していて、それぞれ波長の長さで区別されています。
UV-C波は波長が一番短く、オゾン層に吸収されてしまい地上へは届きません。
同様にUV-B波の一部もオゾン層に吸収され地上には届きませんが、残りの一部のUV-B波とUV-A波は地上まで届き、人体への影響を与える紫外線となっています。
UV-B波は「レジャー紫外線」とも呼ばれ、春から秋ごろまで降り注ぎます。
ピークは5月~8月で肌表面にダメージを与え、肌がヒリヒリとする日焼けやシミの原因となります。
一報、UV-A波は雲やガラスを通過し、天気が悪い日でも知らないうちに紫外線を浴びてしまう「生活紫外線」とも呼ばれています。UV-A波の量は時期を通して大きな変動はありませんが、
波長の長いUV-A波は真皮の奥にまで達し、日焼けやシミだけでなく、シワやたるみ・乾燥など肌トラブルの原因となる厄介な紫外線なのです。
「まだ春だから」と紫外線対策を怠ってしまうと、知らない間に肌にダメージを蓄積し気づいたときにはお肌がボロボロ・・・なんてことが起きてしまいます。紫外線対策は年中無休!といっても過言はないので、万全な紫外線対策についてご説明したいと思います。
<紫外線対策>
◆UV効果のある化粧品あるいは薬用化粧品(医薬部外品)を使用する
皆さんはよく、「PA」・「SPF」といった表示を目にすると思います。
紫外線を防ぐためには、UV-AとUV-Bの両方を防ぐ必要があるわけですが、この2種類それぞれの紫外線の防止効果を示したものがPAとSPFになります。
PAはUV-Aを防ぐ効果の高さを示す指標です。
「PA+」~「PA++++」の4段階で表示され+が多いほど防止効果は高くなります。
SPFはUV-Bを防ぐ効果の高さを示す指標です。
防止効果は1~50までの数値で表示され、50以上は「SPF50+」と表示されます。
この数値は肌が赤くなるまでの時間をどの程度遅らせることが出来るかを判定したものであり、SPF1あたり約20分、SPF50では20分×50=約1000分(16時間40分)もの時間、肌が赤くなる時間を延ばしてくれるのです。
PAの+やSPFの数値が高くなるほど防止効果が高くなりますが、高いほど良いというものでもないので使用場面にあったものを選ぶことをおすすめいたします。
◆日傘や帽子など、日差しから肌をガードするアイテムを使用する
UVカット効果のあるアイテムは日焼け止めだけではなく、日傘や帽子、アームカバー・サングラスなど様々なものがあります。
日傘などでよくみられる色は白か黒が多いと思いますが、一概にどちらの方が良いとは断定できません。
白色の傘は光を反射する役割があり、傘自体の表面温度は上がりにくいとされています。ただ、明るい色ほど光を通しやすいといわれているので紫外線カット効果は低めだと考えられています。
一方黒色は、光を吸収する役割を持っていて紫外線カット効果は高いといわれていますが、
赤外線も吸収してしまうので傘表面の温度は高く、熱くなりやすくなってしまいます。
紫外線は、空から降ってくるだけでなく地面からの照り返しでも肌に影響を与えます。
外出時は長時間紫外線に当たることは避け、ファッションやTPOに応じて好きな日傘やUVカットアイテムを使用することをおすすめします。
〈日焼け後のお手入れ方法〉
日焼けを放置してしまうと、肌に炎症が起こり、シミやしわ、くすみといった肌トラブルの原因となります。
日焼けは軽いやけどの状態と同じなので、冷却や保湿などのアフターケアを必ず行いましょう。
①肌をしっかり冷やす
日焼けをしたら、出来るだけ早く肌を冷やしましょう。
ほてりや赤みなどの熱を抑えてあげることが大切なので、濡れタオルに氷や保冷剤をくるみ日焼けした肌にあてて冷やしましょう。
②しっかりと保湿をする
ほてりや赤みが引いてきたら、しっかりと保湿し肌を保護しましょう。
日焼け後の肌は紫外線によって、肌表面がダメージを受けバリア機能が低下しているので、
肌表面に水分を与え保湿することで外部刺激から肌を守ってあげましょう。
また、保湿をするときは肌に摩擦の負担をかけないよう優しくプレスするよう心がけましょう。
そして肌だけでなく体全体の水分が不足している状態なので、積極的に水分補給をとり、ビタミン豊富な食事を取り入れることで体の内側からも栄養を蓄え、健やかな肌の維持を目指しましょう。
弊社では、機能性試験を行った紫外線カットアイテムの下地化粧品やファンデーションなどの製造実績がございます。
またその他アイテムでも、こんな商品を作りたい!というものがありましたらお気軽にご相談ください。