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OEMにおける試作品の重要性

美源堂の試作について

今回は製品決定を行う際に必ず実施する試作品について、ご紹介いたします。

OEMの化粧品開発において、試作品は単なる完成品の確認だけではなく、品質・コスト・安定性など幅広い観点から大変重要な役割を担っています。

■OEMにおける試作品を作る目的

1.処方の検証

・原料の配合比率や組み合わせが想定通りに機能しているかを確認

・原料同士の相性など安定性(変色・分離・沈殿)とテクスチャーのチェック※バルクの特性は容器選定にも大きく影響するため初期段階から重要な検証ポイントとなります。

2.お客様の要望の確認と合意

・香り・色・使用感・伸び・泡立ちなどお客様の理想イメージに近いか確認

→「想像と違った」というギャップを早期に修正可能

・肌刺激やアレルギーリスクの初期確認

3.製造スケールアップの見込み確認

・試作品を工場レベルで量産可能か見極める

→試作はビーカーワークでの小スケールで作ることがほとんどなので、工場の釜では量産に問題がある可能性があります。また小ロットでは安定しても、大ロットで不安定になるケースがあるため量産性の検討は欠かせません。

4.コストの算定

・原料の樹類や濃度を決めることで、量産時の工程や充填費を含めた概算価格を算出可能。この段階で価格の目安がでるので、商品戦略に直結します。

■試作~製品決定までの流れ

・ベンチマーク品の重要性

ベンチマークとはお客様が理想とする既存商品のことでテクスチャ・香り・処方を明確に伝えるために非常に有効です。

ベンチマーク品がない状態で試作を始めることも可能ですが、香りやテクスチャは受け取り方に個人差が出やすくご希望される商品に近づくまでに時間がかかってしまいます。

言葉で表現することが難しい感覚を実物で共有できるので、開発者と依頼者の認識のズレを最小限にできます。

たとえば「ベンチマーク品にテクスチャを合わせて、香りはもう少し弱く」「ベンチマーク品の近いけれど、保湿感を強めに」など具体的な擦り合わせが可能です。

試作品の製造期間は2週間~4週間。

完成後に評価をいただき、修正または処方確定へと進みます。

当社では基本3回まで無償対応、それ以降は有償となりますが数量や状況によって柔軟に対応させていただきます。なお通常の試作は少量を予定していますが数量増加をご希望の方は有償サンプルとして製造する場合もございます。

■まとめ

化粧品OEMにおける試作品は上記のように多角的な役割を果たす重要なステップです。

お問合わせをいただく段階で、ベンチマーク品を活用することで開発精度が高まり、理想の製品へと近づきます。

こんな商品を作りたい、などございましたらお気軽にご相談ください。

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