化粧品業界に新規参入を考えている事業者の皆様へ、化粧品OEM開発・製造から納品までのスケジュールと、その期間を短縮するヒントをご紹介します。オリジナル化粧品の企画から市場に出るまで、一体どれくらいの時間がかかるのでしょうか?
化粧品OEMの開発・製造にかかる時間
基本スケジュール
- 化粧品メーカーのリサーチ・選定
- 化粧品メーカーとの打ち合わせ
- 処方(成分のレシピ)の決定
- 製造ロット決定
- 容器、化粧箱の決定
- 見積の決定
- 契約、発注(薬事申請手続き含む)
- 製造開始
- 納品
スケジュールの目安
- 打ち合わせ開始から見積決定まで: 約3カ月
- 見積決定から納品まで: 追加3カ月
合計で、約6カ月のリードタイムを見込む必要があります。これはあくまでも目安であり、プロジェクトによって前後することがあります。
スケジュール短縮のコツ
既存処方の利用
OEMメーカーが保有する既存の処方(バルク)を利用することで、開発期間を大幅に短縮できます。カスタマイズすることも可能ですが、ゼロからの開発に比べて時間とコストを節約できます。
得意分野のメーカー選定
化粧品メーカーにはそれぞれ得意分野があります。その製品ジャンルに強いメーカーを選ぶことで、提案のバリエーションも豊富になり、理想の商品イメージを早く形にできます。
早期のメーカー選定と連携
プロジェクトの早期からメーカーを選定し、連携を取ることが重要です。メーカーのリソースやスケジュールに合わせて計画を立てることで、無駄な時間を省くことができます。
明確な要望と迅速な意思決定
化粧品の開発・製造プロセスは複雑です。明確な要望と迅速な意思決定が、スムーズな進行とスケジュールの短縮に直結します。
まとめ
化粧品OEM開発・製造のスケジュールは、理想と現実の間でバランスを取る必要があります。短期間での開発・製造は魅力的ですが、品質や市場への影響も考慮し、計画的に進めることが成功の鍵です。既存の処方や得意分野のメーカー選定、明確な要望の提示など、スケジュール短縮のためのアプローチを活用しましょう。新規参入者でも、適切な準備と戦略で、化粧品市場での成功が期待できます。