オーガニックコスメの世界基準として知られる「コスモス認証(COSMOS認証)」は、国際的に信頼される認証マークです。本記事では、コスモス認証の基本ルールや禁止事項、製品と原料それぞれの認証の種類と基準を詳しく解説します。また、世界や日本の他のオーガニック関連認証制度についても触れていきます。
コスモス認証とは
コスモス認証は、「Cosmetic Organic and Natural Standard」の略で、ヨーロッパの5つの団体によって設立されました。これらの団体は、BDIH(ドイツ)、コスメビオ(フランス)、エコサート(フランス)、ICEA(イタリア)、ソイル・アソシエーション(イギリス)で、2011年にコスモス認証が制定されました。コスモス認証を受けた商品は現在、世界70ヶ国で26,000点以上が認証されています。
コスモス認証の基本ルール
コスモス認証の基本ルールは以下の通りです:
- 有機農業で生産された製品の使用を促進し、生物多様性を尊重する。
- 天然資源を責任を持って使用し、環境を尊重する。
- 清潔で人の健康と環境に配慮した加工、製造を行う。
さらに、遺伝子組み換え作物の使用、動物実験の実施、ナノ成分の使用は禁止されています。
コスモス認証の種類と基準
コスモス認証は、化粧品の最終製品と原料の両方が対象です。
- コスモス・オーガニック:物理的に加工された農産物原料の95%以上がオーガニックであることが必要です。
- コスモス・ナチュラル:自然由来の原料を使用した製品に対して認証されます。
原料の認証には、コスモス認証とコスモス承認があります。
世界と日本のオーガニック認証制度
日本
- 有機JASマーク:日本の公式オーガニック認証で、有機JAS規格に適合した製品に付与されます。
国際
- USDAオーガニック認証:アメリカ農務省による認証制度で、オーガニック原料の割合によってレベルが異なります。
- GOTS認証:テキスタイル分野の国際オーガニック認証制度で、厳しい基準をクリアした繊維製品に認証されます。
- OCS認証:オーガニック繊維製品の認証で、原料から最終製品までを追跡し、認証します。
まとめ
オーガニックコスメ業界において、認証制度の理解は非常に重要です。これらの認証は、製品の安全性と品質を保証し、消費者に信頼を提供すると同時に、製品の市場価値を高めます。特にコスモス認証は、国際的な基準であり、その取得は製品の信頼性を大いに高めることに繋がります。オーガニック製品の開発を考えている事業者にとって、これらの認証制度の理解と適用は、成功への重要な一歩となるでしょう。
オーガニックコスメのOEMを検討されている方は、これらの厳しいルールをクリアする必要がある為、時間を要することもあるかと思いますが、弊社はCOSMOS認証取得工場と取引がありますので、お客様の「作りたい」気持ちに寄り添いながら一緒に製品化を進めていきたいと思います。ご興味がある方は。お問い合わせホームよりご連絡お待ちいたしております。
※ぜひ、製品化する際のコンセプトなどがありましたらお聞かせ願います。